問2.日々我れ

すきなことをかく

適切な

-通勤途中

最近台風が行ってしまってからというもの、とりわけ寒く、秋もあまり深まりを見せないうちから私は春に買ったトレンチコートを引っ張りだして通勤時に着ています。

私のトレンチコートはネイビーで、いつもなら迷うこと無くベージュを選ぶのですが、あまりにも茶色い服が多いのでパーソナルカラー的にはあまり似合わないであろう濃いネイビーを選びました。

形はオーソドックスなものが良かったのですが、定番の方はどれも予算オーバーで、セールしていたお買い得品は軒並み売り切れていたのでした。結局予算を優先させてコクーン型の変形トレンチを手に入れました。

このトレンチは裾と袖口にゴムが入っていてくしゅくしゅとした感じの仕上がりです。保育園児が着ているスモッグになるかならないかぐらいの微妙なバランスを成立させています。トレンチコートにかならず(といってよいほど)ついているベルトは早々にどこかへやってしまいました。

私はこのコートを着て歩くと絶対両ポッケに手を突っ込んでいます。

特に寒いわけではなく、適切な位置にポケットがしつらえてあるのです。

「適切な」とはまさにこのコートについているポッケのことを指していて、わたしはそのたびに笑みがこぼれます。

こけたらあぶないから、と昔はよく言われていましたが、いい年した大人なので堂々とポケットに手を突っ込みます。親しくはない知人に見つかると、すこし恥ずかしいのですが、一時の恥らいなのでやはり手を出すことはありません。

まさに適切なポケットは正義です。

atuihiga tudukanakutemo okaradani okiotukete chihoutosiyori (c)Imada_Natsuki