問2.日々我れ

すきなことをかく

第二回短歌の目・感想(抜粋形式)

tankanome.hateblo.jp

短歌の目の投稿作品は、基本的に引用スターつけにいってるからいいかな、と思っていて、それにはやっぱり短歌の感想(というか感想というジャンル全般にわたって)が書きにくいなという苦手意識があるわけだけど、御託はさておき、好きな歌で打線組んでみた的な記事もろもろを見かけておお、こういうやりかたがあるんかと勉強になったのでやってみた次第。

そしたら選んでいくうちにわかったのだけど、自分には「短歌形式としてグッとくる作品」と「表現がバリバリ好みな作品」というg短歌とb短歌の2種類あることに気づいたので、そういうところも踏まえて選んでみました。

1.入

第 2 回はてな題詠「短歌の目」 - この国では犬がコードを書いています

ねえきみは入道雲がこの街を食べ尽くすとこ想像できる?

はい、もちろん。私の街は4年前、あとかたもなくやられました。やつら、生き物みたいだもんな。


短歌の目 第2回:4月 星を拾いて胸に飾れり - さらさら録

入口はこちらになりますお帰りの際は壁を蹴破りやがれ

めっちゃ好み。なぎさらさんはリズムがすごく良くてわくわくします。


気がつけば短歌の目(「短歌の目」第2回) - Qの箱庭

不器用に まどいながらも 重ね入る 間に、月、夜空、とけゆくわたし

たどたどしい時間のゆらぎみたいなものが好き。

2.粉

【4月】「短歌の目」第2回 - 幸せの青い魚

粉受容するその苦しさ、価値になど転化されないものの愛しさ

この気持ちの詰まり方が春の芽吹かんとする直前の感じだし、好みでもありました。


4月のお題 はてな題詠 第二回 短歌の目 - 六月に雨が

メリケン粉 山芋すって 出汁 玉子 キャベツ豚バラ あと天かすな

お好み焼き食べたい。このセリフ言ったひと絶対ドヤ顔ちゃうんと思ってしまう。


メメントもりもりもり(意味不明) - dattezaのブログ

粉微塵 木端微塵と くだけちる 恋の夕べの 影の長きに

夕暮れに肩を落としたシルエットの影がのびてくところがふっとやってきました。

3.新学期

はてな題詠「短歌の目」 4月 - 何かのヒント

菜園は種まく毎に新学期 卒業生らを茹でて食べたし

下の句の世界の裂け目感が素敵だと思いました。

4.フール

短歌を詠んでみる ーはてな題詠「短歌の目」4月ー - 歌うおかあさん

仏語では四月の魚エイプリルフール誰かの背で泳いでる

うたとしてきれいだなと思いました。絵にしたい感じの。

5.摘

第 2 回はてな題詠「短歌の目」 - この国では犬がコードを書いています

胸部から摘出されたたましいをそっと舐めれば水飴の味

たましいと水飴のイメージのマッチングが素敵です。

保険適用できかねます ―【第2回】「短歌の目」― - 本の覚書

お客様 顔面摘出手術など保険適用できかねますが

うかつに読んだら絶対引っ張られるインパクトでした。さんぽさん*1の歌は印象深い歌が多いのだけど、すごくハマりのいい歌(くだけていえばバズる歌)がひとつ必ずあって、感心している。

6.異

短歌の目第2回「4月はハッピーターンの粉でトベます」 - nerumae

5年目の異動届けも却下され月の砂漠の営業担当

課長「4月からエリア拡大しますので火星の極冠管理もよろしく」

「短歌の目」4月 投稿します - 乳飲子を小脇に抱えて

突然に異星に着いた私には、翻訳家などつくはずもなく

理不尽な言語的不自由さの出現が好き。

7.花祭り

はてな題詠「短歌の目」 4月の巻 - 無要の葉

花祭り 会ったことないかあさんの匂いはきっと湯気の向こうに

切なさがあったかい湯気にまじっていてふりかかるそんな感じ。自分にはないエモさに惹かれました。


はてな題詠「短歌の目」 第2回 4月のお題に参加します ~見届けるには時間がなくて~ - こじらせ女子のつまらない出来事

花祭り 稚児の袴を追いかけて 甘茶に願う健やかなれと

花祭り、お題として苦戦しやすいと思うのですが、イメージがすっと入ってきてすっと広がっていったのでグッときました。

8.あらたまの

はてな題詠「短歌の目」 4月 - 何かのヒント

あらたまの年の初めに読む歌論 釈迢空の手ほどき優し

近づけばカミの言葉もやわらかく、春こそ折口信夫を読まん。ちょっと青空文庫みてこよ。

9.届け

「短歌の目」4月 投稿します - 乳飲子を小脇に抱えて

届く気も 届ける気もせず この手紙 あて先不明で帰ってこいよ

後ろ向きな前進具合がぴたっときました。

10.ひとつ

「短歌の目」第2回で短歌と都都逸を詠みました - チャイ

ひとつだけ、ねだって食べた宝石の味に勝つもの私に下さい

お願いの形をとった、勝利宣言にきこえる強さが好きです。

 

いざこの感じたもろもろを言語化するとなったとき大変さをしみじみと実感しております。ありがとうございました。

*1:さんぽさんは短期間に勉強されたりいろいろ思い悩まれていて、大変真面目な方だとお見受けいたします。でもぜひたくさん作っていただきたいです。

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