問2.日々我れ

すきなことをかく

死と再生の物語~初ディズニー上陸

初めて夢の国に上陸してきた。

思っていた以上に、ディズニーがテーマパークとして打ち出している主題がパークのベースに織り込まれていたのをこの目で確認できて衝撃だった。そこらへんの下手な新興宗教よりも確実に作りこまれたフィクションはまさにカタルシスをもたらす夢の国で、それを熱狂的に享受する人々の構図、台風迫りくる中、絶妙なタイミングで晴れたり風が吹いたりしてくる自然現象をみて、私はもちろん楽しかったけれど幻想に対する不安をぬぐえなかった。ディズニー興味深い。

ディズニーにおけるキリスト教が云々みたいな話はさておき、あのテーマパークが宗教家を惹きつける理由もわからなくないし、なんだろう、とにかくディズニーの想像力はあくまでも再生するものであって、創造ではないし、そのためには一度死ななければならない、この倒錯している(ように思われる)形式が夢と希望という言葉で覆われているのです、その事実をディズニー側ははっきり自覚しているという点はまだいいとして、それを享受する我々があまりにも刹那的で無自覚だ、そのことがとりわけ気になったのでした。

初上陸初日、宿泊予定のホテルに止まると深夜のニュースは安保法案強行採決のことをやっていて、わたしが旅行に出かけるといつも世の中は大変な事件がおきる。今でも覚えているのが9.11、私は小学校の林間学校のまっただ中で、学校に戻っての解散式では「実はいまアメリカでは大変なことになっています」という先生の言葉を胸に帰宅すると、母がつけっぱなしにしていた12インチのブラウン管TVの中で、青空のもとごっつい煙をあげるタロットの塔みたいなビルから目を離すことができなかったのだった。

atuihiga tudukanakutemo okaradani okiotukete chihoutosiyori (c)Imada_Natsuki