問2.日々我れ

すきなことをかく

第7回短歌の目・9月――暴投する身体

tankanome.hateblo.jp

はじめに

最近ストライクゾーンにいれる練習していたらこらえきれなくなったのでひとりよがり投法でワイルドピッチにいきます。ついてこいやーーー!(咆哮)


1.一錠
せめてこの悲しみがすぐ馴染むよう喉を通れよ水なし一錠


2.おい
フラニーとゾーイも いたことを知る両腕のパン抱えきれずに


3.ウーパールーパー
重力に押しつぶされた指趾残る不時着陸したウーパールーパー


4.マッチ
メタメタの生にはマッチを投げ入れろ タールのようによく燃えるだろう


5.葉
葉脈が光と化してつつましく羊歯のピアスがゆれるゆられる*1


6.月
くぐもった音あたたかく今もなおあるとは思えず心臓に月

7.転
原子炉が運転停止したあとに取り替えられた初期のくるぶし

8.舌
その舌で絡めとってよベロリンガ なんなら味蕾を数えてあげる

9.飽き
飽きたてのおもちゃは箱にもしまわれず夏の終わりを持ち越したまま

10.【枕詞】うつせみの
うつせみの割れたる白い背に当てた聴診器のベル冷たくさみし*2

 

*1:

mi-mo-sa.com

*2:

「短歌の目」8月 投稿します - 乳飲子を小脇に抱えて の

3.蝉
たましいの羽化した蝉の抜け殻はタンパク質を ( よる )に晒して

の歌がずっと残っています。

atuihiga tudukanakutemo okaradani okiotukete chihoutosiyori (c)Imada_Natsuki